留学までの道のり IELTS編④ リスニング前編



Listening
ダブルラジカセ。懐かしい!


IELTSの4項目の中でリスニングがもっとも安定して点数を稼げる方が多いのではないかと’思います。


かくいう私も5回テストを受験しましたがリスニングの点数は安定しており、バンドスコアは6.5〜7.5の間で推移していました。それでもバンドが1点変わるのが不思議ですが…。


IELTSリスニングの特徴としては、リーディングとは異なり日常生活に関する問題がおよそ半分40問中20問とかなり多く出題されるところでしょうか。残りの半分は授業中の先生と生徒の掛け合いや、講義の中での教授への生徒からの質問など、より高度な内容を聞き取る必要があります。


IELTSリスニングで安定してスコアを取るには、やはり出題形式に慣れるのが一番だと思います。初めて受験する場合は必ず過去問を複数回解いて、出題パターンや傾向を把握する必要があります。


というのは、英検など日本の英語能力検定試験のように、発音問題はありません。IELTSのリスニング問題は英検1級のリスニングと比べると前半は比較的簡単だと思います。その理由としては、難しい問題であっても簡単な問題であっても1問1問の配点が同じであること(40問全ての配点が1点)、電話番号や住所の聞き取り、アルファベットの綴りを正確に聞き取る問題など比較的短い文章を聞き取る問題が多いことなどが挙げられます。


では実際にリスニング問題を見ていきたいと思います。


幸いにも、現在はインターネットの普及著しく、過去問などもネット上で手に入れることができます。


以下はIELTS Online tests. comより転載させていただきました。https://ieltsonlinetests.com/


問題が始まる前にインストラクションが読み上げられます。
リスニング問題は1度しか読まれません。インストラクションを読む時間(実際にはこの間に問題を読んでしまうのがおすすめ)、回答をチェックする時間などがあたえられます。


設問第一は引越しサービス会社への見積もりの依頼書でしょうか。

Moving Company Service Report

Example
Full Name:
Answer
Jane Bond
Phone Number:
USA Address:
509 
1137 
Packing Day:
Date:
11th March
Clean-up by:
5:00 p.m.
Day:
About the Price:
Rather expensive
Storage Time:

最初は非常によく出題される電話番号の聞き取りです。こちらは実際の受け答えを模していますので非常にゆっくり言ってくれます。日本でも実際に電話番号を口頭で伝える時はゆっくり言いますよね。焦らなければ簡単です。

アドレスも同様。

次は荷物のパッキングをする日。このサービスは梱包も依頼することができるのでしょうか。問題文を読むだけで推測することができます。

掃除の日の日付が続きます。

最後が保管をする時間ですね。

一番初めの設問はこのように数字を入れる問題が多いと思います。複雑な文章は無く、問題文を読んで読解する必要もないので練習すれば簡単に点数を稼げると思います。


では続いて設問1の後半です。

Questions 7-10

Where does the speaker decide to put items in?
Write the correct letter, A, B, or C, next to questions 7-10.
A in emergency pack
B in personal package
C in storage with the furniture

Items
7  cutlery and dishes
8  kettle
9  alarm clock
10   CD player

こちらは先ほどの問題6の後に内容が話されるので落ち着いて聞いて見てください。IELTSリスニングの特徴として、問題内容の答えは必ず順番に話されます。そのため記憶を遡るよりは瞬発的に問題を解いていくのが良いのではないでしょうか。

この問題ではヤカンやお皿はどのパッケージに入っているかを聞かれていますね。
たまにリスニングのスピーカーが言い間違いをしたり、間違いを言ってから訂正することがあるので答えを言ったと思っても最後までしっかりと聞いた方が良いと思います。


スペリングのチェック(非常に重要!頭文字は大文字に!)をして次の設問にいきます。


ANNUAL WULLABALLOO CONFERENCE

TIME
CONTENT
LOCATION
9:00 a.m.
Title of the lecture: 11 
Lecturer: John Smith from the 12 
Main Hall
10:30 a.m.
Presentation of papers
Garden Room on the ground floor
11:15 a.m.
Coffee break
Main Hall
1:00 p.m.
Lunch
Sea View Restaurant on the 13 
The lift on the 14 
2:00 p.m.
Presentation of further papers
Ballroom
15  p.m.
Afternoon tea
Ballroom
5:00 p.m.
Conference will be finished
Main Hall
5:10-6:10 p.m.
Informal reception 
16 


次はカンファレンスのスケジュールのようですね。
Wullaballooって一体なんだ?となりますが時間が勿体無いのでとりあえず無視します。

11はレクチャーのタイトルと書いてあるのでそのままですね。
12は講師の後にfromと書いてあるので大学もしくは研究機関の名前が入ると思います。
13はランチの場所です。海が見える〜のレストランですから地名が入ります。
14はエレベーターの位置ですね。liftと記載されているように一々イギリス英語で書かれています。この辺もIELTSの特徴です。

15は時間。何時から何時と言った複数の時間を話す可能性もあります。
16は非公式のレセプションです。場所はどこでしょうか。

という流れで問題が続きます。
では後半です。

Questions 17-20

Choose the correct letter, A, B, or C.
17    Tickets are available
A  only at the reception desk.
B  tomorrow evening.
C  at any time before the reception.
18    The delegates will be charged........
A  $6.50
B  $15.00
C  $25.00
19    The restaurant is famous for
A  steak.
B  fish.
C  barbecue.
20    The trip on Sunday costs
A  $35 in total.
B  $35 plus entrance fees.
C  $35 plus lunch.


後半はこれまでより長い文章になります。問題文もしっかりと読まないと内容が把握できません。この辺りからリスニングの難易度が少し上がってくるのではないでしょうか。


17はチケットの購入方法です。少しトリッキーなのが場所や時間が問題文の中で混在しているところです。
18はDelegatesが請求される金額です。代表者という意味ですが少し単語レベルが上がりました。
19はレストランの人気メニュー。ホッとする問題です。
20は35ドルの料金に何が含まれるのかを聞いています。ランチと入場料が含まれるかどうかを聞き取る必要があります。


IELTSリスニングの前半、20問目までを見てきました。アカデミックリーディングとは異なり、かなり実生活に即した内容となっているのが特徴でしょうか。複雑な文章は出てきませんし、聞き取ったままを記入する問題がほとんどです。1問の配点は後半の難しい問題と同じ1点です。この20問を全て正解すると半分はスコアできますので満点目指してスペルチェックを万全にするのがおすすめです。


では次回はリスニング編後半。21〜40問を見ていきたいと思います。

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