理学療法士としての留学⑤ 大学院留学先の選択 オセアニア、オーストラリア

さて、アメリカ、ヨーロッパのIFOMPT認定コースを設定している大学について私の印象をお話して来ました。どれも魅力的な国・地域ですね。留学をする上でどの国に滞在するかを決めるのは慎重に慎重を重ねるくらいがちょうど良いと思います。


なぜならIFOMPTの規定上、少なくとも1年以上はOMPTの称号を得るのに必要と思われるためその期間は海外生活が求められるためです。


それではついにオーストラリア、ニュージーランドがあるオセアニア地区の大学について検討したいと思います。




オーストラリアといえば徒手療法の分野ではMaitland(メイトランドコンセプト)で有名なのではないでしょうか。実際に大学のレベルも高く、ワールドランキングを見てみると上位の大学がたくさん並んでいます。


IFOMPTの認定コースを設定しているのは


The University of Queensland (UQ)

Griffith University

University of South Australia

La Trobe University

Curtin University

の5校です。


オーストラリア全土には理学療法士を養成する大学は全部で20校程度ありますが(シドニー大学などは名門ですね)、IFOMPT認定の卒後(postgraduate)レベルのコースを設けているのはこの5校しかありません。どの大学もほぼ同じコースワークを設定しており、卒後にはMaster of Physiotherapyを授与されます。


私は特にUQとCurtinのコース内容に興味がありコースディレクター(コースの責任者)にコンタクトをとってみました。


Curtin大学の方はメールの送り先が間違っていたのか返信はなし。一切連絡をとることができませんでした。


一方、UQの担当教授は非常に丁寧にコース内容などを説明してくれました。当時まだ日本で臨床をしていた私にはこの事実は衝撃的でした。


というのも、日本ではいきなり大学教授に一介のセラピストがメールを送ったところで返信を望むのは無謀ではないかということです。しかも当時私の英文メールは間違いが多く読むのに苦労されたかもしれません。募集人員が足りていなかったのかもしれませんが、それにしても対応が早くフレンドリーであったことは本当にありがたかったです。この出来事があったため、私も後進にはできるだけ親切に、丁寧に対応しようと心がけています。


そんな魅力的なコースを設定しているオーストラリアの理学療法学大学院修士課程ですが、私は結局合格をいただくことができませんでした。


一番問題だったのはおそらくIELTSのスコアが足りなかったことだと思います。これらの大学院は全てIELTS Overall 7.0を要求している上に、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング全てのスコアが7.0を超えていなければなりませんでした。


これは私の英語力では非常に難しく、どうにか条件付き合格をもらえたら入学前に併設の語学学校で勉強するしかないかなと願書を先に提出したのですが敢え無く不合格。


これらの大学は世界中から留学生が集まる人気大学ですのでおそらく入学志願者がかなり多いのだと思います。


以上、オーストラリアの大学紹介でした。







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